日本人の私は、あなたたちの状況や心境を理解したなんて、とても言えません。
日本人の貧困なんて、たかが知れてるから。
認定NPO法人「DAREDEMO HERO」にて、半年間にわたるネイル講習の講師を務めました。
かつて日本でネイル講師をしていた経験から声をかけていただいたのがきっかけです。理事という立場を超え、一人の「技術者」として、過酷な環境に身を置く彼女たちと向き合う日々が始まりました。
そこで改めて突きつけられたのは、私自身の過去の苦労が「贅沢」に思えるほどの、圧倒的な貧しさでした。
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神守 由理子/フロントエンドエンジニア
フィリピン・セブ島の裏側。「スラム街にすら」住めない彼女たちの日常

フィリピン・セブと言えば、何を思い浮かべますか?
多くの人が「フィリピン・セブ = 青い海のリゾート」を思い浮かべるはずです。私が暮らすセブシティのITパークから、車でわずか20分も走れば、豪華なビーチが広がっています。
ITパークはセブを代表するビジネス街ですが、すぐ隣にはトタン板一枚を隔てて、貧困層が暮らすスラム街が広がっています。
そして、一般的な「スラム街」にすら住むことができない人たちがいます。墓地や、ゴミ集積所。日本人の想像を絶するような場所が、彼女たちの 「家」 なのです。
私がネイルを教えたのは、10代で出産を経験した女性たち。20代でも体は小さくやせ細り、どう見ても10代にしか見えないママもいれば、すでに30代になったママもいます。中には、ジプニー(乗り合いバス)を2時間乗り継いで通う訓練生もいました。
