今回は昨今のプログラマー不足の現状と、再就職するために必要なスキルについて取り上げます。
実は30年ぐらい前からエンジニア・プログラマーは不足しているそうですね。そして現在コロナ禍でIT業界を目指す人も多いと思います。せっかく高いお金を出して勉強してもなかなか就職も厳しいのも現実。
プログラマーやコーダーとして現場で求められるスキルのうち、新米でもできそうなことをまとめました。
かみーゆ/フロントエンドエンジニア
本当に足りないのは〇〇プログラマー
2019年日本を出る前、昔勤めていたお世話になった会社へご挨拶に行きました。
雑談の中で聞いたのは「デザイナーもプログラマーも人材不足」とのこと。
そして現在に至るまで、IT人材育成のテックスクールの乱立が目につくようになりました。
昨年2020年9月に仕事をやめてセブ島で充電生活始めてからというもの、Twitterでいろんな情報収集をしています。
そしたら #駆け出しエンジニア や #プログラミング初心者 などのハッシュタグのついたつぶやきがわんさかありました。
驚くほどみんなプログラミングやWebデザインを勉強してるじゃないですか。
確かに、現在コロナで厳しいですもんね。。。独学・テックスクール、どう学んでいるかは置いておいて、プログラマー・エンジニアを目指す人があまりにも多い。
「こんなにプログラマー目指す人いるのになぜ人材が足りないの??」ってすっっっごく不思議だったんです。
先日、実はクライアントと話をしていて気づいた事があります。
プログラマーと言っても意味が広く、求められる人材は単にプログラマーではダメなんですよ。
ベテランが足りないんです。
しかも知人ベテランプログラマーに30年前から足りないと言われて驚愕しました。
人材を求めてる側は経験豊富なプログラマーが欲しい。でも今排出されているのはプログラマーの卵。
でもまだ「自分は該当しないや」とか思って諦めないでください。
どんな経験豊富なプログラマー・エンジニアが求められているか、をまずは紐解いてみましょう。
人材を求める側の視点を考える
テックスクールだろうが、独学だろうが新米にとって欠落しているのは経験です。
とはいえ、実務が積めるような環境ってなかなか難しいです。
いくら経験があっても、欲しいスキルが身についているとは限りません。経験って個人差がありますし、経験したところで学ぶスピードでさえ個人差があります 。
だから人材が不足しているんです。
つまり「プログラマーの卵でも勝機はある」ということです。
経験や実務から学ばなくてもベテランエンジニアにより近づくために、「どんなスキルを身につけておけばいいか」という発想でお話します。
より具体的な話をしたいので、主に私が普段やっているフロントエンドエンジニアの経験を中心に進めていきます。
LEVEL1 : とにかく早く作業を終わらせる
フロントエンドエンジニアに求められるスキルのひとつが「作業スピード」です。
ちなみに私の考える作業スピードの目安です。
単純なトップページであれば手戻りがあると仮定しても、遅くとも1週間で終わらせて欲しいですね。
LPであればボリュームにもよりますが、スクラッチ(Bootstrapなどのフレームワークなし)で控えめに言っても2、3日もあればコーディングが終わります。
早く作業するためのポイントがあります。
- ショートカットを覚える
- エディターの補完機能やよく使うコードはスニペット登録をしておく
- タスクランナーなど作業効率が上がるツールは惜しみなく導入する
1秒、2秒のわずかな時間短縮の積み重ねが重要なんです。作業は格段に早くなります。
プログラマー・デザイナーだろうが、ショートカットは必須です。使えるよう徹底的に体へ叩き込んでやっとスタートラインに立てると思ってください。
あとは可能な限り身につけていきましょう。
LEVEL2 : 先回り力をつける
ムダな作業や手戻り(リテイク)はできるだけしたくないものです。
カンプやクライアントの要望通りに作ったら不具合が出るなど気づいたら、修正や代替案を提案することも大切です。
伝え方にもよりますが大抵はうまくいきます。
デザインカンプをよく見てみるとパンくずリストなど、重要なパーツがないこともあります。
また、レスポンシブで表現するときある程度のブラウザの幅に変わったとき、確実にレイアウトが崩れるなどコーディング前に気づくこともあります。
先にそんなことを気づけるようになると、ムダな作業や手戻りを減らすことができますしクライアントにも喜ばれます。
LEVEL3 : よしな力をつける
現場に入るとデザインPCだけで用意されていて「SPはよしなで作ってー」ってなんてこともあります。
よしなとは?
「よいように」というのが本来の意味で、現代では「適当に」「よろしく」とかの意味に使われるようになっています。
(出典:よしなにの意味とは)
モバイルファーストな時代です。個人的に、モバイルデザインを作らないのはデザイナーの怠慢だと思っています。
しかし、HTMLやCSSの特徴やレスポンシブなどのWebの知識が浅いデザインカンプを用意されたところで工数がかかる。つまり、コーディング側の墓穴を掘ります。
手戻りも発生するし、納期も遅れる。逆に苦しいと思うことも。。。
ぶっちゃけPCに比べてモバイルの方がブラウザでの可視領域も狭いし、デザイン上できることは限られます。
パターンさえ覚えてしまえば「楽勝!」とまではいきませんが、よしなで作成することができなくはないです。
できると付加価値が上がります。費用も上乗せできるようになります!
ただ、サービス精神でやりすぎると自分の首を締めるのでご注意を。
2021年、日本のエンジニア人材の卵を海外から見る
私は現在フィリピン・セブ島に住んでいます。
ブリッジSEとしてフィリピン人エンジニアとも仕事していました。
日本は平均年齢が45才、フィリピンでは25才。しかもフィリピンは人口が右肩上がりで若い人材が潤沢です。
そしてプログラミングってほとんど英語圏発です。
ネット上に無料の良質な教材(サイトやYouTube)がゴロゴロ転がっていますしね。
小学生から英語で教育を受けている彼らにとって、そんな教材から学ぶことなど朝飯前です。
有料オンライン教材などをのんびり勉強しているようじゃ、海外の優秀な人材に取って代わられますよwぶっちゃけ、人件費で負けますしね。
とはいえ、オフショアはオフショアでデメリットもあります。気になる方はこちらをお読みください。
動画もあります!あわせてご覧ください
YouTubeもあります。
まとめ・経験が「何か」を学べば転職のチャンスがある
経験と一言で片付けますが、一体どんなスキルが必要 なのか知れば努力で補えることもあります。
LEVEL1の「作業を早く終わらせること」なんて、ほぼ訓練でどうにかなります。
LEVEL2とLEVEL3にいたってはスキルというよりも、むしろ気遣い・心遣いです。
この先、IT人材として就職したい人ぜひ努力や気遣い・心遣いで補えるところは補って就職に臨んでください。
この記事が皆さんのプログラマーなどへの転職などの一助となると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。