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元エンジニア講師が語る!スクールに通ったところでプログラマーにはなれません

駆け出しエンジニアキャリアアップ・転職

「プログラマーになるのってカンタン!いますぐ〇〇スクールで私たちと一緒に勉強しましょう!」なんて広告をよく見ます。

単刀直入に言います。スクール通ったところですべての人がプログラマーになれません。

職業訓練校卒業し、テックスクールの講師を経験した私が私が学習する側と教える側の目線に立ち、その理由を赤裸々に語ります。

この記事を書いた人

かみーゆ/フロントエンドエンジニア

セブ島在住の気ままな海外ノマドエンジニア。テクニカルディレクター・エンジニア講師・ブリッジSEを経て今に至る。CMS concrete5エバンジェリスト。テックブログ以外も「磨耗しない人生の選択」や「海外生活」のライフスタイルについて発信。好きなものは肉とビール。

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結論・テックスクールに通ったところですべての人がプログラマーにはなれない

テックスクールに通ったところですべての人がプログラマーにはなれません。

理由はプログラミング学習の壁が高くて挫折するからです。

プログラミング学習で9割の人が挫折する理由

プログラミング学習で9割の人が挫折する

プログラミングを習得しようとすると9割が挫折すると言われています。

プログラミングの習得は想像以上に難しいからです。

では具体的にどんなことが難しいか。

私は今まで職業訓練校や有料テックスクールでフロントエンド中心にプログラミングを教えてきました。

私はその中でプログラミング学習に挫折し道を諦めた人をたくさん見てきました。

挫折する具体的な理由です。

  • 質問できない
  • エラーが解決できない
  • 技術書や教材がムズイ
  • そもそも向いていない
  • モチベーションが続かない

では、1つづつ解説します。

質問できない

プログラミングは難しいんです。
学ぶに連れて誰かに聞きたいことがたくさん出てきます。

学習中解決策を知ることさえできれば先に進めますがそんなにカンタンではありません。

初学者のうちはコードのつまらない書き間違えがしょっちゅうです。重大な間違えをしていると思ったらタイポなんてこともザラです。自分に嫌気がさしてくる人もいると思います。

「しょうもない質問をしていないだろうか?」

私は長年講師をしていました。

生徒さんから「自分がこの程度のことがわかってなかったら恥ずかしい」という感情も垣間見てきました。

プログラミングを習得したいなら恥ずかしさを克服することが最優先です。

そして、スクール以外にも質問できる場所は見つかります。

学びたいジャンルのコミュニティに属することです。
ググればconnpassなどでいくらでも勉強会コミュニティはあります。

そして人は頑張っている人を応援したくなるもの。

10年前職業訓練校卒業以降の私の学習スタイルは独学です。
恥さえ捨てれば、いつでも質問できる状況下に身を置くのはカンタンです。

勉強会コミュニティに属する勇気がないならテックスクールで遠慮なく質問しましょう。

回避策:質問できる場所に身を置くこと

エラーが解決できない

プログラミングエラーが解決できない

実はプログラミングって大半がエラーを解決するために書いていると言っても過言ではないんです。

プログラマーになると決めた以上エラーが解決できないとその先はありません。

解決できるようになるためにはとにかくたくさんのエラーを経験することです。

たくさん経験すれば必然的にエラーに詳しくなります。

しかし我々日本人にとってエラーメッセージの解読って難しいんです。

理由は英語だから。

ほとんどの人がここでパニクります。

解読が難しい上に膨大な数のエラーにで折れ挫折する人が多いです。

まずは冷静になること。

エラーメッセージをGoogle翻訳にかければなんとか理解できます。

そして、一度にエラーを解決する必要はありません。1つづつ順番に解決することが大切です。

回避策:冷静になり1つづつエラーを解決すること

技術書や教材などがムズイ

技術書などがムズイのには理由があります。

技術書や教材などがムズイ

優秀な人ほど自分にとってカンタンな説明はすっ飛ばします。

たとえば、このディレクトリーに置くとかファイルの拡張子はどうするとか常識だと思っている説明は省略したくなるもの。

そんな説明に時間を費やすぐらいなら、重要なことを伝えたいのも理解できます。

たまに、同じようにプログラミング始めたてで自分より少し理解できている人の説明の方が理解できたってことありませんか?

直近で、あなたの分からない気持ちを体験している人ほど説明がうまいのです。

いい講師に巡り会えなくても、同じことを学習する仲間がいるのもプログラミングを習得する秘訣です。

回避策:自分にあった学習環境に身を置くこと

そもそもプログラミングに向いていない

やる気はあってもそもそもプログラミングに向いていない人もいます。

  • パソコンの前にじっと座っていられない
  • 物事順序立てて理論的に考えるのが苦手
  • 我慢強くエラーを潰すのがツライ

お金や時間を使ってスクールに通ってもやめてしまう人をたくさん見てきました。

単刀直入に言います。

お金さえ払えば、スクールに行けば人生が変わるなんて安易に思っている人はやめた方がいいです。

プログラミングをするためには冷静さと相当忍耐が必要です。

もっと向いていることにお金と時間をかけた方が人生豊かになります。

まずはプロゲートやドットインストールなどで、無料もしくは格安な教材をひととおり試してみてください。
もしそこで苦痛を感じたら向いてない可能性大です。

回避策:自分の向き不向きを見極める

モチベーションが続かない

前述した「質問できない」、「エラーが解決できない」、「ムズイ」、「向いていない」などが続くと当然モチベーションがなくなってきます。

この先本当に自分はやっていけるだろうか?

挫折しないためにはいかに自分でモチベーションを保つ努力をするかがポイントとなってきます。

スクールによってはメンターやカウンセラーが付いていますのでそういったシステムを利用するのもアリです。

また一緒に勉強したり、励まし合う仲間を作ったりするのもオススメです。

いかにモチベーションを下げない状態にするのが大切です。

回避策:モチベーションを維持できる工夫をする

それでもプログラマーになりたい!独学・テックスクールどちらを選ぶべき?

それでもプログラマーになりたい!独学・テックスクールどちらを選ぶべき

プログラミング学習挫折の理由に「質問できない」「エラーが解決できない」「ムズイ」「向いていない」「モチベーションの維持」などを挙げました。

それでもなりたいという人は、まず独学かスクールに通うか悩むと思います。

向いていそうな方を選択すればいいと思います。

メリット デメリット
テックスクール ・就職保証などがある
・いつでも相談できる
・仲間ができる
・費用がかかる
・講師の質にばらつきがある
・時間を拘束される
独学 ・お金がかからない
・好きな時間に勉強できる
・好きなことを限界なく学習できる
・質問できない
・モチベーションの維持が難しい
・強制力がない

テックスクールは寂しがりやで自分に対して強制力がない人にぴったりです。お金がかけられなく、強い意志がある人は独学もできると思います。

ちょっと意志の弱いあなたにアドバイス。テックスクール選びのポイント

プログラミング勉強したいけど、ほどんどの人は独学に不安を覚えると思います。なので、テックスクールに行きたい気持ちは分かります。

とはえい、各テックスクールの広告ってどれもあなたの人生を絶対豊かにしそうな気がして目移りしますよね?

そこで元エンジニア講師の私がスクール選びのポイントをお教えします。

説明会やカウンセラーの言うことを鵜呑みにするな

スクールにお問い合わせしたら必ずカウンセリングをススメられると思います。

カウンセリングって言ったら聞こえはいいですが営業です。
そして目の前に現れるのは授業という商品を売るプロです。

だから、プログラミング学習や業界で働く大変さを理解できていないだけでなく、プログラミング学習習得の大変さについての説明が十分じゃないこともあります。

とくに「今まで在籍した生徒さんの成功事例」はキラーワードなので気をつけてください。

同じテックスクール通ったからと言って同じような結果になるとは限りません。

カウンセリングで言われていることをすべてを鵜呑みにしないでください。

プログラミング習得は大変だということと、成功した生徒さんとあなたはまったく別の人間です。

リスクをきちんと説明してくれているスクールと出会ったら通う価値はあると思います。

卒業後のサポートが手厚い

会社員でも、フリーランスでも、企業でもいいです。皆さんはプログラマーとして就職することがゴールです。

人生を賭けて大金をはたいてテックスクールに通って卒業後のサポートがないって悲しくないですか?

最近では就職保証サポートや卒業後に授業料を払えばいいようなスクールもあります。

特徴
テックキャンプ 独自就活イベント/履歴書などの添削サービスあり。就職できなければ全額返金(※)
LABOT 受講中は授業料は発生しないが学習に必要なノートパソコン(MacBook Pro)は事前に各自用意が必要。24カ月から48カ月に渡って給与(月給)の13〜17%を支払う(※)

※ 必ずご自身で条件をお確かめください。

あなたの卒業後の人生をサポートしてくるスクールを選んでください。

提供しているカリキュラムがコロコロ変わるスクールは危ない

カリキュラムって作るのは、実はとても大変です。
時間がとてもかかるのでそうカンタンにカリキュラムを組めないはずです。

それでも人気の言語のカリキュラムがぽんぽん出るようなスクールは「売り上げ重視の儲け主義」かもしれません。

受講してみたら内容がスカスカなんて可能性もあるので注意してください。

プログラミングなんてぶっちゃけ、どの言語も基本は変わらないんです。大阪弁と東京弁ぐらいの違いです。

だから古典的な言語でも基本をしっかり教えてくれるスクールの方がオススメです。

自習・反転授業?実は人手不足かもしれません

現在プログラマーって不足しているのはみなさんもご存知だと思います。

そこにビジネスの勝機を感じたのか、たくさんテックスクールが乱立しています。

ただ冷静に考えてみてください。

プログラマーは不足しているのにそのプログラマーを育てる人がそんなにいるの?
って不思議に思いませんか?

昨年日本に帰った際、知り合いのテックスクールの副校長にたまたま会い、テックスクールの実情を聞く機会がありました。
どの学校もエンジニア講師は足りていないと聞きました。

対策としてテックスクールは自習や反転授業というスタイルを取るそうです。

反転授業

「授業」と「宿題」の役割を全く逆にした授業形態のことを指す。 受講者は事前に予習をし、翌日授業を受ける。

反転授業に授業スタイルを変えると事前に知識のインプットができるので授業効率がよくなります。

実際時間を4分の1に圧縮できたとの事例もあります。

実際に自習して自走力をつける、反転学習で時短して学ぶことは今からプログラマーになりたいあなたにとって必要です。

授業スタイルが自習・反転の場合、そのテックスクールは人手不足かもしれません。満足のいく授業を受けられない可能性もある点だけご注意ください。

モチベーション維持をケアしてくれるスクールは◎

プログラミング習得に大切なのはモチベーションの維持です。

プログラミング習得に大切なのはモチベーションの維持

これが一番難しいんです。

自分でモチベーションが維持できる人はそもそもテックスクールなんて必要ないです。
YouTubeなどの良質な学習コンテンツはありますし、公式リファレンスを利用すれば事足ります。

なんども言いますがモチベーションの維持が難しい。

最近、在籍中にメンターやカウンセラーをつけてくれるテックスクールがあります。

モチベーションをケアしてくれる手厚いスクールは行く価値があります。

さいごに

自分の向き不向きを見極め、努力とモチベーションが継続できる人はテックスクールに行ってもプログラマーやWebデザイナーになれます。

結論・自分の向き不向きを見極め、努力とモチベーションが継続できる人はテックスクールに行ってもプログラマーやWebデザイナーになれます

ただ、自分にあった継続できる方法を見極めてください。

私がIT業界で生きていこうとした時のお話を少しだけします。

当時の私は子どもいて学校に行く経済力がありませんでした。

だから失業保険をもらいつつ職業訓練校に行く道を選びました。
税金で行かせてもらってこんなこと言うのも恐縮ですが、卒業生が講師で授業の質もサイアクでした。しかも周りも失業保険や補助金欲しさに来ている人も多く決していい環境とは言えませんでした。

だから、私のプログラミング知識はほとんど独学です。

独学はキツイです。誰にも聞けず、夜中3時にエラーで悩まされることなんて日常茶飯事でした。

それでも続けられたのは
この先、どんなことがあってもIT業界で生きていく!」ことを決断していたからです。

しつこく、執念深く最後までやり抜いた人の勝ちです。

くじけそうになることもあるかもしれませんが、乗り越えれば良い思い出になります。

この記事がプログラマーを目指す皆さんの人生の一助となれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

学習方法ではなく、年齢やキャリアで悩んでいる方はこちらの記事も併せてお読みください。

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